依存心理に注意

ここでは、よく耳にする「ドンマイ」について話したいと思う。この言葉を口にする選手心理の中には、「お前のミスは許すから、俺がミスしたときも許してね」という依存心理が含まれていることが多い。どのチームでも、「お前が打てないのはしょうがない。だから俺が打てなくても責めないでくれ」という依存心理から、「お前が打てないのはしょうがない。でもその分俺が絶対何とかする」という自立した心理を選手個人個人が持つことが大切になってくる。この責任感はたいていが適当だ。その代表例が連帯責任だ。個人の責任ではなく、チーム全体の責任であるという考え方だ。ただ、いくらチームプレーのスポーツと言っても、敗因をたどっていけば、だいたい特定の選手に当たる。連帯責任を取ると、チームワークを見ているような気がするが、そこにはやはり、「お前の責任は追及しないから俺のときも頼む」という依存心理が働いているはずだ。依存心理が働いているうちでは、本当のチームプレーが生まれることは決してないのだと思う。